Merge Patch NGSI-LD
¶
このチュートリアルでは、NGSI-LD Merge Patch エンドポイントを紹介します。 マージ・パッチ (/entities/<id>
)
と部分更新パッチ (/entities/<id>/attrs
) の違いを説明し、この機能の使用方法を示します。
チュートリアルでは全体で cUrl コマンドを使用していますが、 Postman documentation のドキュメントとしても利用できます。
Merge-Patch と PUT (Merge-Patch and Put)¶
"Last night I dreamed about you. What happened in detail I can hardly remember, all I know is that we kept merging into one another. I was you, you were me. Finally you somehow caught fire"
— Franz Kafka, Letters to Milena
Merge-Patch は、リソースに対して行う一連の変更を記述するために使用される、明確に定義された IETF 仕様です。JSON ペイロードをフォレンジック・ナイフ (a forensic knife) として使用して、エンティティ内で個別に指定された属性を作成、変更、または削除します。 インターネット全体で定義されているように、Merge-Patch は通常 JSON ペイロードを使用し、通常は HTTP PATCH メソッドに割り当てられるアクションです。NGSI-LD は、代わりに JSON-LD ペイロードで使用するために概念を拡張します。
なぜ2種類の PATCH があるのか? (Why two kinds of PATCH ?)¶
部分更新 PATCH (Partial Update PATCH)¶
部分的な更新パッチ (Partial Update Patch) は、2 つのエンドポイント (/entities/<id>/attrs
と
/entities/<id>/attrs/<attr-name>
) でサポートされています。部分更新 PATCH のルールは、
実質的に属性レベルでの上書きです。
次の NGSI-LD Property が与えられた場合:
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-03-14T01:59:26.535Z"
}
}
そして、次のペイロードで部分更新 PATCH オペレーション /entities/<id>/attrs/temperature
を適用します。
{
"type": "Property",
"value": 100,
"observedAt": "2022-03-14T13:00:00.000Z"
}
結果 1¶
次のように、value
および observedAt
サブ属性が上書きされ、unitCode
サブ属性は変更されません。
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 100,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-03-14T13:00:00.000Z"
}
}
ただし、同じエンティティを指定し、/entities/<id>/attrs
レベルで部分更新 PATCH 操作を適用します。
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 100,
"observedAt": "2022-03-14T13:00:00.000Z"
}
}
結果 2¶
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 100,
"observedAt": "2022-03-14T13:00:00.000Z"
}
}
temperature
プロパティ全体が上書きされます。2番目のケースでは unitCode
も削除されていることに注意してください。
属性レベルでの部分更新 PATCH の考え方は、データの一貫性を目指すことです。observedAt
などのサブ属性が省略された
場合、それは削除されず、既存の値が残ります。ユーザは、他の手段を使用して意図的にそのようなデータを削除することを
余儀なくされます。
エンティティ・レベルでの部分更新 PATCH の考え方は、一時的な一貫性を目指すことです。更新ごとに、最初の属性レイヤー
内のすべてのサブ属性を再供給する必要があります。observedAt
などのサブ属性が省略されている場合、それは削除され、
既存の一時レコードは影響を受けません。
PATCH はこれらの操作の両方に適しています。どちらの場合も、Properties または Properties of Properties
の選択の一部 (すべてではない) の更新であり、エンティティ自体、その id
および type
は変更されないためです。
マージ PATCH (Merge PATCH)¶
マージ・パッチは /entities/<id>
でサポートされており、ペイロードで見つかった属性をアップサートするだけです。
再び、次の NGSI-LD Property から開始します:
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-03-14T01:59:26.535Z"
}
}
次のペイロードでマージ PATCH 操作 /entities/<id>
を適用します。
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 100,
"observedAt": "2022-03-14T13:00:00.000Z"
}
}
示されているように、value
と observedAt
サブ属性のみが更新されます:
結果 3¶
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 100,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-03-14T13:00:00.000Z"
}
}
エンティティ・レベルでのマージ PATCH の考え方は、一時的な一貫性を考慮せずに既存のデータを修正することです。
変更されていないサブ属性を再供給する必要はありません。observedAt
などのサブ属性が省略されている場合は、
変更されたままになります。注意しないと、observedAt
を更新せずに value
を誤って更新する可能性があるため、
一時的なインターフェイスで予期しない副作用が発生する可能性があります。
要約すると、両方のスタイルの PATCH 操作にそれぞれの役割がありますが、マージ PATCH はより焦点が絞られており、
より小さなペイロードを使用できます。部分更新 PATCH は、ペイロードが完全であることを要求し、ペイロードから省略された
第 2 レベルの属性を削除することで、データの一貫性を高めます。これは /entityOperations/upsert
エンドポイントにも
当てはまります。つまり、第 2 レベルの Property-of-a-Property メタデータ属性は、削除したくない場合は常にペイロードに
含める必要があります。したがって、通常、/entityOperations/upsert
ペイロード内のプロパティには、更新された value
だけでなく、unitCode
と observedAt
も含まれます。
上書き PUT (Overwrite PUT)¶
HTTP PUT は /entities/<id>
でサポートされており、既存のエンティティ内のデータを上書きするだけです。この場合、
エンティティ全体が上書きされます。以下のようなペイロードは、単一の temperature
属性を持つエンティティになります。
{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-03-14T01:59:26.535Z"
}
}
PUT はべき等操作であることが保証されています。これを数回呼び出すと、同じシステム状態になりますが、PATCH は必ずしもべき等ではなく、いずれかのフレーバー (マージ・パッチまたは部分更新パッチ) の PATCH ペイロードは、 毎回エンティティ・データ全体からすべての属性を提供する必要はありません。
アーキテクチャ¶
必要なアーキテクチャは、次の3つの要素で構成されます:
- Orion Context Broker は、 NGSI-LD を使用してリクエストを受け取ります
- 基礎となる MongoDB データベース:
- データ エンティティ、サブスクリプション、レジストレーションなどのコンテキスト・データ情報を保持するために Orion Context Broker によって使用されます
- HTTP Web-Server は、システム内のコンテキスト・エンティティを定義する静的な
@context
ファイルを提供します
3 つの要素間のすべての対話は HTTP リクエストによって開始されるため、要素をコンテナ化して、公開されたポートから 実行できます。
必要な構成情報は、関連する docker-compose.yml
ファイルの services セクションで確認できます。
以前のチュートリアルで説明されています。
前提条件¶
Docker と Docker Compose¶
シンプルにするために、すべてのコンポーネントは Docker を使用して実行されます。Docker は、それぞれの環境に分離されたさまざまなコンポーネントを可能にするコンテナ・テクノロジです。
- Windows に Docker をインストールするには、こちらの指示に従ってください
- Mac に Docker をインストールするには、こちらの指示に従ってください
- Linux に Docker をインストールするには、こちらの手順に従ってください
Docker Compose は、マルチコンテナ Docker アプリケーションを定義して実行するためのツールです。 YAMLファイル を使用して、アプリケーションに必要なサービスを設定します。これは、すべてのコンテナ・サービスを単一のコマンドで起動 できることを意味します。Docker Compose は、Docker for Windows および Docker for Mac の一部としてデフォルトでインストール されますが、Linux ユーザはこちらにある手順に従う必要があります。
次のコマンドを使用して、現在の Docker および Docker Compose のバージョンを確認できます:
docker-compose -v
docker version
Docker バージョン 20.10 以降および Docker Compose 1.29 以降を使用していることを確認し、 必要に応じてアップグレードしてください。
Cygwin for Windows¶
簡単な bash スクリプトを使ってサービスを開始します。Windows ユーザは、Windows 上の Linux ディストリビューションに 似たコマンドライン機能を提供するために cygwin をダウンロードするべきです。
起動¶
開始する前に、必要な Docker イメージをローカルで取得またはビルドしていることを確認する必要があります。 次のコマンドを実行して、リポジトリのクローンを作成し、必要なイメージを作成してください:
git clone https://github.com/FIWARE/tutorials.Merge-Patch-Put.git
cd tutorials.Merge-Patch-Put
git checkout NGSI-LD
./services create
その後、リポジトリ内で提供される services Bash スクリプトを実行することにより、コマンドラインからすべてのサービスを初期化できます:
./services start
この起動スクリプトは、2つの City エンティティも Context Broker にプリロードします。
注: クリーンアップして最初からやり直す場合は、次のコマンドで実行できます:
./services stop
マージ・パッチ操作 (Merge Patch Operations)¶
プリフライト (Preflight)¶
Orion Context Broker は OPTIONS メソッドをサポートし、サポートされている操作をユーザがリクエストできるように します。2種類の PATCH 操作は、Accept-Patch ヘッダを読み取ることで区別できます。
1 リクエスト:¶
curl -iX OPTIONS \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/'
レスポンス:¶
/entities/
エンドポイントは GET および POST 操作のみをサポートします。
HTTP/1.1 200 OK
Date: Tue, 06 Dec 2022 09:36:42 GMT
Allow: GET,POST,OPTIONS
Content-Length: 0
2 リクエスト:¶
curl -iX OPTIONS \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001'
レスポンス:¶
/entities/<entity-id>
エンドポイントは、GET, PUT, DELETE および PATCH 操作のみをサポートします。
PATCH がサポートされているため、適切なペイロード・タイプをリストする追加の Accept-Patch
ヘッダが返されます。
/entities/<entity-id>
はマージ・パッチ・エンドポイントであるため、このリストには application/merge-patch+json
が含まれていることに注意してください。
HTTP/1.1 200 OK
Date: Tue, 06 Dec 2022 09:49:43 GMT
Accept-Patch: application/json, application/ld+json, application/merge-patch+json
Allow: GET,PUT,DELETE,PATCH,OPTIONS
Content-Length: 0
3 リクエスト:¶
curl -iX OPTIONS \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001/attrs'
レスポンス:¶
/entities/<entity-id>/attrs/temperature
エンドポイントは、POST および PATCH 操作のみをサポートします。
/entities/<entity-id>/attrs
は部分更新パッチ・エンドポイントであるため、追加の Accept-Patch
ヘッダには
application/merge-patch+json
は含まれません。
HTTP/1.1 200 OK
Date: Tue, 06 Dec 2022 09:49:27 GMT
Accept-Patch: application/json, application/ld+json
Allow: POST,PATCH,OPTIONS
Content-Length: 0
4 リクエスト:¶
curl -iX OPTIONS \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001/attrs/temperature'
レスポンス:¶
/entities/<entity-id>/attrs/<attr>
エンドポイントは、DELETE および PATCH メソッドのみをサポートします。
/entities/<entity-id>/attrs/<attribute>
は部分更新パッチ・エンドポイントであるため、追加の Accept-Patch
ヘッダには application/merge-patch+json
は含まれません。
HTTP/1.1 200 OK
Date: Tue, 06 Dec 2022 09:49:10 GMT
Accept-Patch: application/json, application/ld+json
Allow: DELETE,PATCH,OPTIONS
Content-Length:
Merge-Patch 操作 (Merge-Patch Operations)¶
マージ・パッチ (Merge-Patch) による修正のために、2つの既存エンティティが作成されていることに注意してください。
エンティティの現在の状態は、/entities/<entity-id>
エンドポイントに対して GET リクエストを行うことで
取得できます。これらのリクエストは、各操作後にエンティティがどのように変化したかを確認するために行うことができます。
5 リクエスト:¶
curl -L -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json'
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-06-30T00:00:00.000Z"
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [28.955, 41.0136]
}
},
"population": {
"type": "Property",
"value": 15840900,
"observedAt": "2022-12-31T00:00:00.000Z"
},
"address": {
"type": "Property",
"value": {
"streetAddress": "Kanlıca İskele Meydanı",
"addressRegion": "İstanbul",
"addressLocality": "Beşiktaş",
"postalCode": "12345"
}
},
"name": {
"type": "LanguageProperty",
"languageMap": {
"el": "Κωνσταντινούπολις",
"en": "Constantinople",
"tr": "İstanbul"
}
},
"runBy": {
"type": "Relationship",
"object": "urn:ngsi-ld:Adminstration:Cumhuriyet_Halk_Partisi"
}
}
6 リクエスト:¶
curl -L -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:002' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'options=concise'
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:002",
"type": "City",
"temperature": {
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-06-30T00:00:00.000Z"
},
"address": {
"value": {
"streetAddress": "Viale di Valle Aurelia",
"addressRegion": "Lazio",
"addressLocality": "Roma",
"postalCode": "00138"
}
},
"location": {
"type": "Point",
"coordinates": [12.482, 41.893]
},
"population": {
"value": 4342212,
"observedAt": "2021-01-01T00:00:00.000Z"
},
"name": {
"languageMap": {
"el": "Ρώμη",
"en": "Rome",
"it": "Roma"
}
},
"runBy": {
"object": "urn:ngsi-ld:Adminstration:Partito_Democratico"
}
}
マージ・パッチを使用した更新 (Updating using Merge Patch)¶
この例では、都市の location
を北緯52.5146、東経13.350に移動し、temperature
を20に修正します。
ここのデータは正規化された形式 (normalized format) ですが、簡潔な形式 (concise format) もサポートされています:
7:A: リクエスト:¶
curl -L -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 25
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [
28.955,
41.0136
]
}
}
}'
7:B: リクエスト:¶
curl -L -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"temperature": 20,
"location": {
"type": "Point",
"coordinates": [
13.3505,
52.5146
]
}
}'
8 リクエスト:¶
urn:ngsi-ld:City:001
を再取得すると、location
と temperature
が変更されていることがわかりますが、他のすべての
Properties と、unitCode
や observedAt
などの Properties of Properties は変更されていません:
curl -L -X GET 'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json'
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 20,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-06-30T00:00:00.000Z"
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [13.3505, 52.5146]
}
},
"population": {
"type": "Property",
"value": 15840900,
"observedAt": "2022-12-31T00:00:00.000Z"
},
"address": {
"type": "Property",
"value": {
"streetAddress": "Kanlıca İskele Meydanı",
"addressRegion": "İstanbul",
"addressLocality": "Beşiktaş",
"postalCode": "12345"
}
},
"name": {
"type": "LanguageProperty",
"languageMap": {
"el": "Κωνσταντινούπολις",
"en": "Constantinople",
"tr": "İstanbul"
}
},
"runBy": {
"type": "Relationship",
"object": "urn:ngsi-ld:Adminstration:Cumhuriyet_Halk_Partisi"
}
}
マージ・パッチを使用して新しい属性を追加 (Adding new attributes using Merge Patch)¶
マージ・パッチ操作では、属性がペイロードに含まれていてもエンティティにない場合、それが挿入されます。この例では、
temperature
属性が更新され、value
と observedAt
が更新されていますが、precision
(精度) の
Property of a Property が挿入されています。
いつものように、正規化された形式と簡潔な形式の両方がサポートされています。不明な属性のデフォルトは Property
で、簡潔な Relationship または、LanguageProperty を挿入して、object
または languageMap
を期待どおりに含めます。
9:A: リクエスト:¶
curl -L -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 7,
"observedAt": "2022-03-14T12:51:02.000Z",
"precision": {
"value": 0.95,
"type": "Property",
"unitCode": "C62"
}
}
}'
9:B: リクエスト:¶
curl -L -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"temperature": {
"value": 7,
"observedAt": "2022-03-14T12:51:02.000Z",
"precision": {
"value": 0.95,
"unitCode": "C62"
}
}
}'
19 リクエスト:¶
urn:ngsi-ld:City:001
を再取得すると、temperature
が変化し、新しい precision
(精度) の Property of a Property
が挿入されていることがわかります。
curl -G -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'attrs=temperature' \
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 7,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-03-14T12:51:02.000Z",
"precision": {
"type": "Property",
"value": 0.95,
"unitCode": "C62"
}
}
}
マージ・パッチを使用して既存の属性を削除 (Removing existing attributes using Merge Patch)¶
通常、マージ・パッチ操作では削除を示すために null
が使用されます。ただし、JSON-LD はこれをサポートしていません
(null
を持つ属性は展開時にペイロードから常に削除されるため)、代わりに NGSI-LD がプレースホルダー値 urn:ngsi-ld:null
を使用します。urn:ngsi-ld:null
は、Property, Relationship, または LanguageProperty の削除にも同様に有効である
ことに注意してください。以下の簡潔な例では、挿入、更新、および削除を同時に適用できます。
11 リクエスト:¶
curl -L -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:002' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"humidity": 80,
"name": {
"languageMap": {
"el": "Βερολίνο",
"en": "Berlin",
"it": "Berlino"
}
},
"temperature": "urn:ngsi-ld:null"
}'
12 リクエスト:¶
urn:ngsi-ld:City:002
を再度取得すると、temperature
が削除され、新しい humidity
Property が挿入され、
name
が更新されていることがわかります。
curl -G -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:002' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'options=concise'
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:002",
"type": "City",
"address": {
"type": "Property",
"value": {
"streetAddress": "Viale di Valle Aurelia",
"addressRegion": "Lazio",
"addressLocality": "Roma",
"postalCode": "00138"
}
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [12.482, 41.893]
}
},
"population": {
"type": "Property",
"value": 4342212,
"observedAt": "2021-01-01T00:00:00.000Z"
},
"name": {
"type": "LanguageProperty",
"languageMap": {
"el": "Βερολίνο",
"en": "Berlin",
"it": "Berlino"
}
},
"runBy": {
"type": "Relationship",
"object": "urn:ngsi-ld:Adminstration:Partito_Democratico"
},
"humidity": {
"type": "Property",
"value": 80
}
}
サブ属性を使用してプロパティの値を修正 (Amending values of a Property with sub-attributes)¶
13 リクエスト:¶
簡潔な形式を使用すると、JSON オブジェクトの属性と Properties of Properties を区別する必要があります。この場合、
value
の使用は、更新される address
オブジェクトの addressLocality
および postalCode
であり、verified
Property of a Property がメタデータ属性であることを示しています。
curl -L -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"address": {
"value": {
"addressLocality": "Fenerbahçe",
"postalCode": "34567"
},
"verified": "true"
}
}'
14 リクエスト:¶
urn:ngsi-ld:City:001
を再度取得すると、address
とそのプロパティ (properties) が更新されていることがわかります。
curl -G -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'attrs=address' \
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"address": {
"type": "Property",
"value": {
"streetAddress": "Kanlıca İskele Meydanı",
"addressRegion": "İstanbul",
"addressLocality": "Fenerbahçe",
"postalCode": "34567"
},
"verified": {
"type": "Property",
"value": "true"
}
}
}
Key-Value フォーマットを使用した更新 (Updating using key-values format)¶
Merge-Patch は、キー・バリュー形式を使用して values
を更新するための限定的なサポートも提供します。この場合、
既存の value
は更新されますが、メタデータは変更されません。この場合も、オブジェクト値はサブ属性を送信して
更新するだけでよく、サブ属性を urn:ngsi-ld:null
に設定すると、サブ属性が削除されます。
これは、キー・バリューのエンティティを GET (取得)し、値を PATCH (パッチ)して、それを Context Broker に戻すことができることを意味します。
15 リクエスト:¶
curl -G -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-d 'options=keyValues' \
-H 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
"temperature": 19,
"location": {
"type": "Point",
"coordinates": [
13.3505,
52.5146
]
},
"address": {
"addressLocality": "Beyoğlu",
"postalCode": "98765"
},
"runBy": "urn:ngsi-ld:Adminstration:Adalet_ve_Kalkınma_Partisi"
}'
16 リクエスト:¶
urn:ngsi-ld:City:001
エンティティを再度取得すると、属性が更新されていることがわかります。Relationship runBy
はまだ Relationship として定義されていることに注意してください。変更されたのは、object
の値だけです。
curl -G -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'attrs=address,temperature,location,runBy' \
レスポンス:¶
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 19,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-06-30T00:00:00.000Z"
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [13.3505, 52.5146]
}
},
"address": {
"type": "Property",
"value": {
"streetAddress": "Kanlıca İskele Meydanı",
"addressRegion": "İstanbul",
"addressLocality": "Beyoğlu",
"postalCode": "98765"
}
},
"runBy": {
"type": "Relationship",
"object": "urn:ngsi-ld:Adminstration:Adalet_ve_Kalkınma_Partisi"
}
}
observedAt
による Key-Value を使用した更新 (Updating using key-values with observedAt
)¶
observedAt
は Context Broker 内で一貫した一時データを維持するために非常に重要であるため、マージ・パッチ中に
キー・バリューを更新するときに追加パラメータとして提供されます。既存の Property がすでに observedAt
の Property of a Property を使用している場合、タイムスタンプも更新されます。
次の例では、location
と temperature
の両方の属性を更新します:
17 リクエスト:¶
curl -G -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
-d 'options=keyValues' \
-d 'observedAt=2022-10-10T10:10:00.000Z' \
--data-raw '{
"temperature": 19,
"location": {
"type": "Point",
"coordinates": [
13.3505,
52.5146
]
}
}'
urn:ngsi-ld:City:001
エンティティを再度取得すると、属性が更新されていることがわかります。今回はタイムスタンプも
変更されています。
18 リクエスト:¶
curl -G -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'attrs=temperature,location' \
レスポンス:¶
observedAt
は常に更新されるだけであることに注意してください。 以前に存在しなかった Property には追加されません。
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 19,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-10-10T10:10:00.000Z"
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [13.3505, 52.5146]
}
}
}
lang
による Key-Value を使用した更新 (Updating using key-values with lang
)¶
GET を使用してエンティティを取得する場合、lang
パラメータは、属性の型を languageMap
から単一の文字列または
文字列配列に切り替えます。これは明らかに損失の多い操作であり、キー・バリューのマージ・パッチが LanguageProperties
を持つエンティティを完全にサポートするためには、単純な文字列値を languageMap
にマージできる必要があります。
19 リクエスト:¶
curl -G -X PATCH \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Content-Type: application/json' \
-d 'options=keyValues' \
-d 'lang=en'
--data-raw '{
"temperature": 19,
"population": 15850000,
"name": "Istanbul, not Constantinople"
}'
29 リクエスト:¶
curl -G -X GET \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:001' \
-H 'Link: <http://context/json-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
-H 'Accept: application/json' \
-d 'options=keyValues' \
-d 'attrs=temperature,population,name'
レスポンス:¶
ご覧のとおり、英語 (en
) の name
属性は更新されていますが、ギリシャ語 (el
) とトルコ語 (tr
)
の値は変更されていません。
{
"id": "urn:ngsi-ld:City:001",
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 19,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-10-10T10:10:00.000Z"
},
"population": {
"type": "Property",
"value": 15850000,
"observedAt": "2022-12-31T00:00:00.000Z"
},
"name": {
"type": "LanguageProperty",
"languageMap": {
"el": "Κωνσταντινούπολις",
"en": "Istanbul, not Constantinople",
"tr": "İstanbul"
}
}
}
PUT によるエンティティの上書き (Overwriting an entity with PUT)¶
上書き操作の場合、既存の属性がペイロード・エンティティに含まれていない場合は削除されます。この例では、
temperature
, population
および name
が更新され、エンティティのその他の属性はすべて削除されます。
いつものように、正規化された形式と簡潔な形式の両方がサポートされています。
21:A: リクエスト:¶
curl -G -X PUT \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:002' \
-H 'Content-Type: application/json' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
--data-raw '{
"type": "City",
"temperature": {
"type": "Property",
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-06-30T00:00:00.000Z"
},
"location": {
"type": "GeoProperty",
"value": {
"type": "Point",
"coordinates": [
12.482,
41.893
]
}
},
"name": {
"type": "LanguageProperty",
"languageMap": {
"el": "Ρώμη",
"en": "Rome",
"it": "Roma"
}
}
}'
21:B: リクエスト:¶
curl -G -X PUT \
'http://localhost:1026/ngsi-ld/v1/entities/urn:ngsi-ld:City:002' \
-H 'Content-Type: application/json' \
-H 'Link: <http://context/ngsi-context.jsonld>; rel="http://www.w3.org/ns/json-ld#context"; type="application/ld+json"' \
--data-raw '{
"type": "City",
"temperature": {
"value": 25,
"unitCode": "CEL",
"observedAt": "2022-06-30T00:00:00.000Z"
},
"location": {
"type": "Point",
"coordinates": [
12.482,
41.893
]
},
"name": {
"languageMap": {
"el": "Ρώμη",
"en": "Rome",
"it": "Roma"
}
}
}'
次のステップ¶
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License¶
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